第53回 道しるべ / PhilHarmoUniQue(フィルハーモユニーク)

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ryou

はじめまして! このブログでは、音楽に詳しいわけではない、むしろ疎い部類である私、りょうが、世の中の有名な曲について「これってどういう歌なんだろう?」と調べたことを、のんびり雑談みたいに語っていきます。
このブログを書いていると、曲の魅力について「あれもこれも語りたい!」という気持ちでいっぱいになります。ですが、いつもぐっとこらえています。

なぜなら、この物語の主役は、素晴らしい作品と、それを聴く皆さん一人ひとりだからです。

私の解説が、皆さんが音楽から自由に何かを感じ取る楽しみの邪魔をしてはいけない。そんな想いから、あえて多くを語らず、皆さんの心の中に生まれる感想のための「余白」を大切にしています。

ぜひ、あなただけの感じ方で、音楽の世界を楽しんでみてください。

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みなさんは、ふとした瞬間に「自分はなんて嫌な人間なんだろう」と落ち込んだり、「生きるってどういうことだろう」と立ち止まったりしたことはありませんか?

そんな夜にそっと寄り添ってくれるのが、PhilHarmoUniQue(フィルハーモユニーク)の『道しるべ』です。 私がこの曲を知ったのは映画「イキガミ」を観た時です。2008年にリリースされたこの曲は、派手な応援歌ではありません。でも、「人間の弱さ」を正直にさらけ出すことで、私たちを救ってくれる、そんな隠れた名曲なんです。

今日は、この曲の背景や歌詞に込められた深いメッセージをみていきましょう。

まずは公式YouTubeで聴いてみよう

何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。


Michishirube · PhilHarmoUniQueより

🖋️ 制作背景を想像して…なぜこの歌が生まれたのか?

この「道しるべ」という曲は、まさに私たち誰もが抱える「人生の迷い」や「葛藤」を正直に描き出しています。

想像してみてください。アーティストも私たちと同じ、一人の人間です。 彼らが年齢を重ねる中で、「もう少しで私の誕生日がやってくるけど、ただローソクは増える」と歌うように、ただ時間だけが過ぎていく焦燥感や、世の中の「正しさ」と自分の心の「本音」との間で揺れ動く瞬間が、きっとあったはずです。

  • 表彰台に上がりたいという上昇志向。
  • でも、そのためには誰かを蹴落としたいという心の闇

この、綺麗事ではない「人間らしい弱さ」を、隠さずにそのまま音楽にしたかった。それが、この曲が生まれた一番のきっかけかもしれません。自分たちの心のありのままを歌うことで、「これでいいんだよ」と、聴く人にも優しく語りかけているように感じます。

宮沢賢治へのアンサーソング?

歌詞の中にとても印象的なフレーズがあります。

雨にもマケテ 風にもマケルけれども

これは明らかに、宮沢賢治の有名な詩「雨ニモマケズ」を意識しています。 「雨にも負けず、風にも負けず…そういうものに私はなりたい」と賢治は願いましたが、この曲では「負けてもいいんだ」と言っているように聞こえます。

「強くなれなくていい。負けてしまう自分もまた、人間らしいじゃないか」 そんな、肩の荷を下ろしてくれるような優しさが、この曲の最大の魅力です。


💖 歌詞に込められた、切実で温かいメッセージ

特に胸を打つフレーズをいくつかピックアップして、その意味を優しく解説しますね。

① 誰もが抱える「心の矛盾」

争いは嫌いだが心の中ではいつも 誰かにピストルを向けたりしてる

出典:フィルハーモユニーク「道しるべ」(作詞・作曲:五郎川陸快

この部分は、多くの人がドキッとするフレーズではないでしょうか。 「平和がいい」「喧嘩はしたくない」と言いながら、心の中では誰かの成功を妬んだり、「あいつがいなければ自分が評価されるのに」と思ってしまったりする。

そんな「自分の中の嫌な部分」を、この歌詞は否定していません。「そうだよね、人間ってそういう矛盾を持った生き物だよね」と認めてくれているのです。

②「正しさとはなんだろうか?」

生きるとはなんだろうか?

戦う事か 戦いを避(さ)ける事か

正しさとはなんだろうか?

間違わぬ事か 見失わぬ事でしょうか

出典:フィルハーモユニーク「道しるべ」(作詞・作曲:五郎川陸快

誰もが幸せになりたいと願っているのに、世界には争いや矛盾があります。何が本当に正しいのか、誰かのために「戦うこと」なのか、それとも争いを「避けること」なのか…。

この歌は、答えを出そうとしていません。むしろ、「ねぇ、どう思う?」と、私たち一人ひとりに問いかけています。答えは外にあるのではなく、自分自身で探し続ける姿勢こそが大事だと教えてくれているようです。

③ 「苦しいくらいに幸せでいたい/苦しいくらいに幸せにしたい」

苦しいくらいに幸せでいたい

苦しいくらいに幸せにしたい

出典:フィルハーモユニーク「道しるべ」(作詞・作曲:五郎川陸快

これは、とても印象的なフレーズです。ただ「幸せ」になりたいのではなく、「苦しいくらいに」という言葉が入ることで、その想いの強さが伝わってきます。

  • 自分が幸せになるためには、努力や我慢という「苦しさ」が伴う。
  • 大切な人を幸せにするためには、自分の労力や犠牲という「苦しさ」をいとわない。

この「苦しさも覚悟の上で、それでも強く幸せを願う」という、人間のもつ深い愛情と決意が表現されているのではないでしょうか。

④「これから先歩む一歩が/死にゆく一歩でなく/生きゆく一歩であれ」

これから先歩む一歩が 死にゆく一歩でなく 生きゆく一歩であれ

出典:フィルハーモユニーク「道しるべ」(作詞・作曲:五郎川陸快

ここが、この歌の最も大切な部分かもしれません。

時間は誰にも平等で、一歩進めばゴールである「死」に近づいているのは事実です。でも、そうではなく、「この一歩は、未来を創るための、確かな一歩なんだ」という強い意志を持つこと。

不安や迷いがあっても、それを乗り越えて、前に進もうとする姿勢こそが、この歌の示す「道しるべ」なのかなと思いました。

✨ 私たちにとっての「道しるべ」とは

結局、「道しるべ」とは、空から降ってくる完璧な答えではなく、

「恥ずかしながらも、人の心を打つ様に」

歌い続ける、アーティスト自身の活動であり、また、私たち一人ひとりが「生きゆく一歩」を踏み出し続ける、その姿そのものなのかもしれません。

迷ってもいい、間違ってもいい。この曲を聴くと、なんだかホッとしますよね。

ぜひ、またこの曲を聴いて、あなた自身の「道しるべ」を探してみてくださいね!😊

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