こんにちは! 音楽の歌詞をじっくりと味わうのが大好きな、ryouです。
今日は、今も多くの人に愛され続けている、ゴスペラーズの代表曲『ひとり』について、その誕生の背景や歌詞に込められた深い意味を、一緒に見ていきたいと思います。
2001年にリリースされたこの曲。 アカペラ(楽器を使わず声だけで演奏すること)の美しさを、日本中に広めた名曲ですよね。聴いていると、5人の声が織りなすハーモニーに、心が包まれるような気持ちになります。
まずは公式YouTubeで聴いてみよう
何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。
ゴスペラーズ 『ひとり』Music Videoより
😲 実は「挑戦」だった?『ひとり』誕生の秘話
今でこそゴスペラーズの代名詞とも言えるこの曲ですが、実はリリース当時は、かなりの「挑戦」だったそうなんです。
この曲の作詞作曲を手がけたのは、リーダーの村上てつやさんです。
『ひとり』が世に出る直前、ゴスペラーズは『永遠(とわ)に』という曲で大きな注目を集めていました。『ひとり』は、実はその『永遠に』とほぼ同じ頃にできていたそうなのですが、「これはすごい曲ができたぞ!」と、あえてすぐには出さず、大切に温めていたそうです。
そして『永遠に』のヒットを受けて、「満を持して」この曲をリリースすることを決めます。
何が「挑戦」だったのかというと、
- 「全編アカペラ」の曲を、シングルのA面(メインの曲)として出すこと。
- 「サビが全部ファルセット(裏声)」の男性ボーカル曲ということ。
当時の日本の音楽シーンでは、どちらもとても珍しいことでした。 メンバーでさえ、「これはJ-POPとしては少し変わってるから、カラオケでも歌われないかもしれないね」と話していたほどだったとか。
でも、結果はご存じの通り。 彼らの美しいハーモニーと、切ない歌詞の世界観は多くの人の心を掴み、「アカペラソング」として異例の大ヒットを記録したのです。
彼らの「世に問う」という挑戦がなければ、私たちはこの名曲に出会えていなかったかもしれませんね。
💖 歌詞に込められた「静かで激しい」愛の意味
この曲の魅力は、なんといってもその歌詞の世界観です。歌詞を見ながら、その意味を一緒に感じてみましょう。
愛してるって最近 言わなくなってたのは 本当にあなたを愛し始めたから
出典:ゴスペラーズ『ひとり』 作詞・作曲:村上てつや
いきなり、ドキッとするような言葉から始まります。 「愛してる」と言わなくなった。それは、心が離れたからじゃない。 むしろ逆で、「本当に」愛し始めたから。
言葉にしなくても伝わる、あるいは、言葉にしてしまうのがもったいないほどの、深く静かな愛情に変わったことを示しています。
瞳の奥にある小さな未来のひかり 切なくて 愛しくて 吸い込まれてく
たった一つのこと約束したんだ これから二度と離さないと たった一人のため歩いてゆくんだ あなたに二度と悲しい歌
聴こえないように不思議な気持ちさ 別の夢追いかけたあなたが 今僕のそばにいるなんて
出典:ゴスペラーズ『ひとり』 作詞・作曲:村上てつや
ここから、二人がただ順調に愛を育んできたわけではないことが分かります。
もしかしたら、一度は別々の道を歩もうとしたのかもしれません。 「別の夢追いかけたあなた」という言葉からは、一度は離ればなれになったり、すれ違ったりした過去が想像できます。
だからこそ、「今僕のそばにいる」ことが奇跡のように感じられ、「二度と離さない」という強い決意が生まれるんですね。
うたがってた三月 涙が急にこぼれた 許し始めた五月 わだかまりも夏に溶けてく
出典:ゴスペラーズ『ひとり』 作詞・作曲:村上てつや
「うたがってた三月」「許し始めた五月」… 季節の移り変わりとともに、二人の心にあった「わだかまり」が、ゆっくりと溶けていく様子がとても繊細に描かれています。 苦しい時間を乗り越えてきたからこその、今の幸せがあるんですね。
前に恋してたあなたとは 今はもう別の人だね
ここが、この曲の「答え」のような部分だと私は感じています。
昔は、ドキドキしたり、不安になったりする「恋」をしていた。 でも、いろんなことを乗り越えた今、隣にいるあなたは、あの頃とは「別の人」。
もちろん、相手が変わったわけではありません。 二人の関係性が、「恋」から「本物の愛」へと成熟した、ということなんです。
こんなに静かに激しく あなたのこと愛してる
出典:ゴスペラーズ『ひとり』 作詞・作曲:村上てつや
そして、最後のこのフレーズ。 冒頭の「言わなくなった愛してる」という言葉につながります。
言葉にはしないけれど、心の中では「静かに、でも激しく」燃えている炎のような愛情。 若い頃の情熱的な「恋」とは違う、大人になったからこそわかる、深くて、強くて、揺るがない愛の形。
『ひとり』というタイトルですが、けして孤独の歌ではなく、「たった一人のかけがえのないあなた」を想う、究極のラブソングなんですね。
おわりに
ゴスペラーズの『ひとり』は、ただの美しいアカペラの曲ではなく、「恋」が「愛」に変わる瞬間の、切なさや決意を見事に描いた、とても深い歌でした。
聴くたびに、大切な人のことをそっと想うような、温かい気持ちにさせてくれますね。
あなたの心に残る歌詞はどこでしたか? ぜひ、またじっくりと聴き直してみてくださいね。

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