こんにちは!
今回は、聴くたびに胸が締め付けられてしまう、HYの名曲「366日」の魅力について、深く掘り下げていきたいと思います。
カラオケで歌おうとして、こみ上げる想いに泣きそうになってしまう…そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
この曲が生まれた背景や、歌詞の一つひとつに込められた痛いほどの想いを知ると、きっとこの曲が持つ「特別な力」がわかるはずです。
まずは公式YouTubeで聴いてみよう
何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。
誕生の背景:ドラマ『赤い糸』と「実話」
この曲が多くの人に知られるきっかけとなったのは、2008年に放送されたドラマ・映画『赤い糸』の主題歌に選ばれたことでした。運命的ながらも、過酷で切ない恋を描いた物語と、この曲の世界観が見事に重なり、一気にお茶の間の涙を誘いました。
そして、この曲に「秘話」があるとすれば、それは作詞作曲を手掛けたキーボード・ボーカルの仲宗根泉(なかそね いずみ)さんの、ご自身のリアルな失恋体験が元になっていることです。
彼女が過去に経験した、すべてを捧げるほど愛した人との別れ。「もうボロボロになってもいい」と思えるほどの恋。その実体験から生まれた言葉だからこそ、こんなにも生々しく、私たちの心に突き刺さるんですね。
タイトル「366日」に込められた意味
1年は「365日」ですよね。 では、なぜ「366日」なのでしょうか。
これは「うるう年」を表しています。 「1年(365日)が過ぎても、まだ足りない。あふれてしまうほど、あなたのことを想っている」 「1年が過ぎても、やっぱりあなたのことが忘れられない」 そんな、暦(こよみ)さえも超えてしまうほどの、深くて終わらない愛情を、この「366日」というタイトルに込めたと言われています。
歌詞の世界へ。これは「諦め」の歌じゃない
それでは、歌詞を追いながら、主人公の心の叫びを感じてみましょう。
それでもいい それでもいいと思える恋だった 戻れないと知ってても 繋がっていたくて 初めてこんな気持ちになった
出典:HY「366日」(作詞・作曲:仲宗根泉)
この曲のすごさは、冒頭から始まります。 これは「別れて最悪だった」という後悔の歌ではありません。 たとえこんなに辛くても、「それでもいい」と、その恋自体を肯定しているんです。 それほどまでに、彼女にとって人生で「初めて」の、すべてを捧げられる恋だったことが伝わってきます。
叶いもしないこの願い あなたがまた私を好きになる そんな儚い 私の願い 今日もあなたに会いたい
出典:HY「366日」(作詞・作曲:仲宗根泉)
頭では「戻れない」とわかっているのに、心は「もしも」を願ってしまう…。 「叶いもしない」と自嘲(じちょう)しながらも、願うことをやめられない。 この矛盾こそが、失恋の苦しさの正体ですよね。「会いたい」というシンプルな言葉が、重く響きます。
一人になると考えてしまう あの時 私 忘れたらよかったの? でもこの涙が答えでしょう? 心に嘘はつけない
出典:HY「366日」(作詞・作曲:仲宗根泉)
忘れようとすればするほど、考えてしまう。 「いっそ、出会わなければ…」そんな風に考えても、流れてくる「涙」が、「本気で好きだった」という何よりの証拠。自分の心に嘘はつけないんだ、という痛切な叫びです。
恐いくらい覚えているの あなたの匂いや しぐさや 全てを おかしいでしょう? そう言って笑ってよ 別れているのにあなたの事ばかり
出典:HY「366日」(作詞・作曲:仲宗根泉)
この曲の核心ともいえるフレーズです。 忘れたいのに、記憶は「恐いくらい」鮮明に残っている。 匂い、ちょっとした癖(しぐさ)…そんな細かいことばかりが、まるで昨日のことのように思い出されてしまう。
「もう別れたのに、こんなのおかしいよね?」と、誰かに、そして何よりあなたに笑ってほしい。 そうでもしないと、心が張り裂けてしまいそう…そんなギリギリの精神状態が伝わってきて、本当に胸が苦しくなります。
恋がこんなに苦しいなんて 恋がこんなに悲しいなんて 思わなかったの 本気であなたを思って知った
出典:HY「366日」(作詞・作曲:仲宗根泉)
この恋に出会うまで、愛することがこんなにも苦しく、悲しい感情を伴うとは知らなかった。 それは裏を返せば、それまでの人生で一番「本気」の恋だった、ということの証明でもあります。
あなたは私の中の忘れられぬ人 全て捧げた人 もう二度と戻れなくても 今はただあなた…あなたの事だけで あなたの事ばかり
出典:HY「366日」(作詞・作曲:仲宗根泉)
最後は、もう「願い」でも「後悔」でもなく、ただの「事実」が語られます。 あなたは、私にとって「忘れられぬ人」。 たとえ未来がなくても、今の私の心は、あなた一人で埋め尽くされている。
このどうしようもない、行き場のない想いこそが「366日」なんですね。
まとめ
HYの「366日」は、ただの失恋ソングではありません。 傷ついても、苦しくても、「あなたを好きになれたこと」そのものを肯定する、究極のラブソングです。
きっと誰もが心の中に、忘れられない「あの人」がいるはず。 この曲は、そんな私たちの心の柔らかい場所を、優しく、そして強く抱きしめてくれるからこそ、時代を超えて愛され続けるのでしょう。

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