第14回 青空 / THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)

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ryou

はじめまして! このブログでは、音楽に詳しいわけではない、むしろ疎い部類である私、りょうが、世の中の有名な曲について「これってどういう歌なんだろう?」と調べたことを、のんびり雑談みたいに語っていきます。
このブログを書いていると、曲の魅力について「あれもこれも語りたい!」という気持ちでいっぱいになります。ですが、いつもぐっとこらえています。

なぜなら、この物語の主役は、素晴らしい作品と、それを聴く皆さん一人ひとりだからです。

私の解説が、皆さんが音楽から自由に何かを感じ取る楽しみの邪魔をしてはいけない。そんな想いから、あえて多くを語らず、皆さんの心の中に生まれる感想のための「余白」を大切にしています。

ぜひ、あなただけの感じ方で、音楽の世界を楽しんでみてください。

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こんにちは!

今回は、日本のロック史に輝く伝説のバンド、THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)の名曲、「青空」について、その魅力の核心に迫ってみたいと思います。

1989年(平成元年)にリリースされてから、30年以上が経った今でも、まったく色あせることなく、私たちの心を強く、強く揺さぶり続けるこの曲。

ただ「優しい歌」「いい歌」という言葉だけでは片付けられない、この曲が生まれた背景と、歌詞の一つひとつに込められた、あまりにも痛切なメッセージを一緒に読み解いていきましょう。

まずは公式YouTubeで聴いてみよう

何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。心にしみますよ。

【公式】ザ・ブルーハーツ「青空」より

誕生の背景にあった「怒り」。これは“優しい歌”なんかじゃない

ブルーハーツの曲というと、ボーカルの甲本ヒロトさんが作ることが多いのですが、この「青空」を作詞・作曲したのは、ギターの真島昌利(マーシー)さんです。

マーシーさんは、この曲について「人種差別のことを歌った歌」だと、はっきりと語っています。

この曲が生まれた1980年代後半から90年代初頭は、世の中がバブル景気で浮かれていた一方で、世界では(そして日本国内でも)人種や国籍による差別、偏見が根強く残っていました。

マーシーさんは、そんな社会の理不尽さや矛盾に対して感じていた、どうしようもない違和感や、「怒り」を、この曲の歌詞に込めたのです。

だから、この曲はどこか優しく、穏やかに聴こえますが、その根底にあるのは社会に対するまっすぐな「疑問」と「抗議」なんですね。

歌詞の世界へ。まぶしい空の下で感じる「憂うつ」

それでは、歌詞を追いながら、マーシーさんが伝えたかった想いを感じてみましょう。

ブラウン管の向う側 カッコつけた騎兵隊が インディアンを撃ち倒した ピカピカに光った銃で 出来れば僕の憂うつを 撃ち倒してくれればよかったのに

出典:THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)「青空」(作詞・作曲:真島昌利)

「ブラウン管」とは、昔のテレビのこと。 そのテレビの中でやっている西部劇では、「カッコつけた騎兵隊(=正義とされる側)」が、「インディアン(=先住民)」を一方的に、正義の名の もとに撃ち倒しています。

子供の頃は何も考えずに「ヒーローだ!」と応援していた騎兵隊が、大人になってよく考えたら、実は「侵略者」だったんじゃないか…? そんな、世の中の「正義」とされるものが、本当に正しいのか?という疑問が描かれています。

そして、そんな大きな社会の矛盾を前に、自分はあまりにも無力で、ただ「憂うつ」を抱えることしかできない。そんなやるせない気持ちが伝わってきます。

生まれた所や皮膚や目の色で いったいこの僕の何がわかるというのだろう

出典:THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)「青空」(作詞・作曲:真島昌利)

この曲の核心であり、時代を超えて突き刺さる、あまりにも有名なフレーズです。

自分がどこで生まれたか、肌の色や目の色が何色かなんて、自分では選べないこと。 それなのに、世の中はそんな「外側」だけで人間を判断し、差別し、区別する。

「そんなもので、この『僕』というたった一人の人間の、何がわかるっていうんだ!」

これは、マーシーさんの魂からの叫びであり、すべての差別に対する、最もシンプルで、最も強い抗議の言葉です。

まとめ

THE BLUE HEARTSの「青空」は、ただの綺麗な歌ではありません。 社会に存在する差別や矛盾に対する、静かな怒りと深い悲しみ、そして「人間って何なんだ?」という根本的な問いを、私たちに投げかけ続ける歌です。

「生まれた所や皮膚や目の色で」人を判断するな、というメッセージは、30年以上経った今、むしろより一層重く、私たちの心に響いてきます。

まぶしい青空を見上げるたびに、この歌を口ずさみ、歴史からの問いに自分ならどう答えるか、考えてみるのもいいかもしれませんね。

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