こんにちは!
今回は、一度聴いたら忘れられないパワフルなメロディと、心に深く刺さる歌詞が魅力の、米津玄師さんの「さよーならまたいつか!」をじっくりと読み解いていきたいと思います。
この曲は、NHK連続テレビ小説『虎に翼』の主題歌としてもおなじみですよね。 ただ「良い曲」というだけでなく、その背景や歌詞に込められた思いを知ると、明日を生きるためのエールのように聴こえてくる、不思議な力を持った一曲なんです。
まずは公式YouTubeで聴いてみよう
何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。
米津玄師 – さよーならまたいつか! Kenshi Yonezu – Sayonara, Mata Itsuka !より
翼が欲しかった彼女へ。曲が生まれた背景
この曲は、もちろん朝ドラ『虎に翼』のために書き下ろされました。
ドラマの主人公は、日本で初めて女性の弁護士、そして裁判官になった三淵嘉子(みぶち よしこ)さんがモデルです。女性が学ぶことも働くことも「ありえない」と言われた時代に、自らの力で道を切り拓いていった、非常にパワフルな女性です。
米津さんは、そんな彼女の人生を調べ、「どうにもならないことばかりの世の中で、少しでも軽やかに、健やかに生きていくための魔法のような言葉」が必要だと感じたそうです。
辛いことや理不尽なことに直面した時、それを真正面から受け止めて戦うだけでなく、時には「はいはい、さよーなら!」って軽やかに受け流すような強さ。そんな主人公のしなやかさを、この曲で表現しようとしたんですね。
歌詞の世界へ。困難を乗り越えるための「魔法の言葉」
それでは、歌詞を追いながら、その深い意味に触れていきましょう。
どこから春が巡り来るのか 知らず知らず大人になった 見上げた先には燕が飛んでいた 気のない顔で もしもわたしに翼があれば 願う度に悲しみに暮れた さよなら100年先でまた会いましょう 心配しないで
出典:米津玄師「さよーならまたいつか!」(作詞・作曲:米津玄師)
自由に空を飛ぶ燕を見て、「もしも私に翼があれば…」と願う主人公。 自分の置かれた不自由な状況や、思い通りにならない現実へのもどかしさが伝わってきます。
でも、この曲がすごいのは、そこで暗くならないこと。 悲しみに暮れた先に続くのは、「さよなら100年先でまた会いましょう」という、とてつもなく壮大で、どこかカラッとした別れの言葉です。
今のどうしようもない状況も、辛い現実も、一旦「さようなら!」。 100年くらい経てば、きっと笑い話になってるよ。そんな力強いメッセージを感じます。
誰かと恋に落ちて また砕けて やがて離れ離れ 口の中はたと血が滲んで 空に唾を吐く
出典:米津玄師「さよーならまたいつか!」(作詞・作曲:米津玄師)
恋や人間関係での痛み。悔しくて、思わず空に唾を吐きたくなるような理不尽さ。 そんな生々しいほどの悔しさや葛藤が、ここでは描かれています。 でも、そんな経験すらも乗り越えていく強さが、次のフレーズに繋がります。
瞬け羽を広げ 気儘に飛べ どこまでもゆけ 100年先も憶えてるかな 知らねえけれど さよーならまたいつか!
出典:米津玄師「さよーならまたいつか!」(作詞・作曲:米津玄師)
「翼が欲しい」と願っていた主人公が、今度は自らの力で「羽を広げ」「気儘に飛べ」と自分を奮い立たせます。
100年先のことなんて「知らねえけれど」という投げやりな言葉が、逆にリアルで力強いですよね。先の見えない未来を憂うより、今この瞬間を生きるんだ!という決意表明のようです。
人が宣う地獄の先にこそ わたしは春を見る (中略) 繋がれていた縄を握りしめて しかと噛みちぎる
出典:米津玄師「さよーならまたいつか!」(作詞・作曲:米津玄師)
周りが「地獄だ」と決めつけるような逆境の中にこそ、希望(春)はある。 誰かに縛り付けられていた縄(常識や偏見)も、自らの意志で「噛みちぎる」。
ここには、困難な時代を生き抜いた主人公の、誰にも屈しない反骨精神と、しなやかな強さが凝縮されています。
生まれた日からわたしでいたんだ 知らなかっただろ さよーならまたいつか!
出典:米津玄師「さよーならまたいつか!」(作詞・作曲:米津玄師)
そして、この曲の核心とも言える最後のフレーズ。 「私は、誰かに決めつけられる存在じゃない。生まれた時から、私という人間なんだ!」という、力強い自己肯定の叫びです。
日常生活で周囲に流されることはありますよね?なんでも「はい、はい」って。
しかしここでは、周りが何と言おうと、私は私。 そんな当たり前のことに気づかせてくれる、まさに「魔法の言葉」ですね。
見習いたいです。
まとめ
「さよーならまたいつか!」は、ただの別れの歌ではありません。 理不尽な現実や、過去の自分、自分を縛り付ける常識に対して、軽やかに「さよなら」を告げ、未来へ向かっていくための応援歌です。
『虎に翼』の主人公だけでなく、何かと戦っていたり、もどかしい思いを抱えていたりする現代の私たちにも、きっと響くものがあるはず。
もし辛いことがあったら、この曲を聴いて「知らねえけれど、さよーならまたいつか!」と心の中で呟いてみてください。 きっと、少しだけ心が軽くなって、また一歩前に進める勇気がもらえるはずですよ。

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