こんにちわ。今回は記念すべき50回目です。
これから、だんだんと寒い冬の朝になってきますが、布団から出るのが辛すぎて「あと5分……」と葛藤した経験、ありますよね? そんな人類共通の悩みを、激しいロックサウンドと可愛いペンギンのイラストで歌い上げた名曲があります。それが打首獄門同好会の「布団の中から出たくない」です。
今回は、なぜこの曲が私たちの心にこれほど刺さるのか? 歌詞の意味から、意外な制作秘話、海外でのバズりエピソードまで、わかりやすく解説していこうと思います!
まずは公式YouTubeで聴いてみよう
何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。
打首獄門同好会「布団の中から出たくない」より
1. 意外すぎるコラボ?楽曲誕生の背景と秘話
この曲を語る上で外せないのが、ミュージックビデオ(MV)の存在です。
癒やしのキャラクター「コウペンちゃん」との出会い
この曲のMVには、人気キャラクター「コウペンちゃん」が登場します。 激しいロックバンドと、癒やし系のペンギン。異色の組み合わせですが、実はこれ「相思相愛」のコラボだったんです。
- るるてあさん(作者): もともと打首獄門同好会のファン。Twitterでコウペンちゃんがバンドの曲を歌うイラストを投稿していた。
- バンド側: メンバーもコウペンちゃんのLINEスタンプを愛用するほどの大ファンだった。
実はこの曲、「MVありき」で作られたという珍しいエピソードもあります。 大澤会長(Vo/Gt)によると、「曲の中でコウペンちゃんが『寒いー!』と叫んでいるシーンを見せたい」という映像のイメージが先にあり、そこから曲を作ったそうです。あの可愛い悲鳴には、そんなこだわりがあったんですね。
そういったことがあり「出勤してえらい!」「生きててえらい!」と、日常の些細なことを肯定してくれるコウペンちゃんと、激しいロックバンドのコラボレーション。一見ミスマッチに思えますが、これが奇跡の化学反応を起こしました。
ギャップが生んだ爆発的ヒット
- 映像: ふわふわで可愛いコウペンちゃんの日常
- 音楽: 重厚な重低音とデスボイス(叫び声)
この「癒やし」と「激しさ」のギャップが話題となり、YouTubeの再生回数はバンド史上トップクラスの数字を叩き出しました。 「激しい曲なのに、見ていると癒やされる」「デスボイスで『寒い』と叫ぶのが切実すぎる」と、ロックファン以外の人々の心も掴んだのです。
海外でのまさかのバズり現象
「ふとん」や「ストーブ」など日本的な冬の光景を歌った曲ですが、なんと海外でも大ヒットしました。
MV公開からわずか3週間で、中国の動画サイトでの再生数が1,000万回を突破! 当時、中国の若者の間では、競争社会に疲れて「寝そべりたい(頑張りすぎない)」という考え方が流行し始めていました。そんな彼らにとって、「布団から出たくない」「生きてるだけでえらい」というメッセージが強烈に共感を呼んだようです。
これを受けてバンドは急遽、英語字幕版のMVも作成。「I don’t wanna get out of futon」という心の叫びは、国境を超えました。
2. 歌詞に込められた思いと意味:これは「勇気」の物語
歌詞を追っていくと、これが単なる「怠け者の歌」ではなく、「寒さという試練に立ち向かう勇者の物語」であることがわかります。
① 現実的すぎる「寒さ」の描写
朝 目が覚める 布団の中で起きる 布団はあたたかくて 布団はやわらかい だけど朝だ起きなくちゃ 布団から出て
さむい
出典:打首獄門同好会「布団の中から出たくない」(作詞・作曲:大澤敦史)
冒頭から、幸せな布団の中と、外の厳しい寒さの対比が描かれます。 そして、シンプルかつ力強い「さむい」の一言。 ストーブをつけるために一度布団から出るものの、スイッチを入れたら速攻で布団に戻る……。「あるある!」と頷かずにはいられません。
② トイレという名の「試練」
部屋 あたたまる ストーブえらい でもまだ問題がある トイレに行きたい トイレは部屋の外だから 部屋から出よ
さむい
出典:打首獄門同好会「布団の中から出たくない」(作詞・作曲:大澤敦史)
部屋が暖まっても、まだ試練は続きます。日本の住宅事情のリアル、「廊下やトイレが寒い問題」です。 「愛しの布団を去って」トイレに向かうその姿は、まさに決死の覚悟。不本意であり、誠に遺憾。この大げさな言葉選びが、冬の朝の辛さをコミカルに、かつ的確に表現しています。
③ 究極の肯定「出てえらい」
そしてサビで、この曲の最大のメッセージが歌われます。
布団の中から出てえらい 寒い世界に立ち向かって 布団の中から出てえらい 布団の外は寒すぎるから
出典:打首獄門同好会「布団の中から出たくない」(作詞・作曲:大澤敦史)
ここが一番の泣き所(?)。 サビでは一転して、「布団から出ただけでえらい!」と全力で褒めてくれます。 大人になると「起きて当たり前」と思われがちですが、この曲は「寒い中起きただけで英雄だ!」と肯定してくれるんです。この優しさが、現代人の疲れた心に染み渡ります。
3. まとめ:布団という「帰る場所」がある幸せ
曲の最後は、こんな歌詞で締めくくられます。
いちにち終わったら いちにち疲れたら あたたかい やわらかい 布団が待っている
出典:打首獄門同好会「布団の中から出たくない」(作詞・作曲:大澤敦史)
1日頑張った後には、またあの温かい場所が待っている。 「行ってらっしゃい」と背中を押しつつ、「お帰り」の場所も用意してくれている。 ただのコミックソングに見えて、実は人生の応援歌なんですね。
毎朝起きるのが辛い時、ぜひこの曲を聴いてみてください。 「自分は今、ものすごい試練を乗り越えてえらいんだ!」と、少しだけ誇らしい気持ちで1日を始められるはずです。

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