第46回 日曜日よりの使者 / ザ・ハイロウズ

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ryou

はじめまして! このブログでは、音楽に詳しいわけではない、むしろ疎い部類である私、りょうが、世の中の有名な曲について「これってどういう歌なんだろう?」と調べたことを、のんびり雑談みたいに語っていきます。
このブログを書いていると、曲の魅力について「あれもこれも語りたい!」という気持ちでいっぱいになります。ですが、いつもぐっとこらえています。

なぜなら、この物語の主役は、素晴らしい作品と、それを聴く皆さん一人ひとりだからです。

私の解説が、皆さんが音楽から自由に何かを感じ取る楽しみの邪魔をしてはいけない。そんな想いから、あえて多くを語らず、皆さんの心の中に生まれる感想のための「余白」を大切にしています。

ぜひ、あなただけの感じ方で、音楽の世界を楽しんでみてください。

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みなさん、こんにちは。 今日は、誰もが一度は耳にしたことがある名曲、THE HIGH-LOWS(ザ・ハイロウズ)の「日曜日よりの使者」についてお話ししたいと思います。

「シャララ〜♪」という明るいメロディ。 CMやテレビでもよく流れるので、「元気が出るハッピーな曲」というイメージが強いですよね。

でも実は、この曲が生まれた背景には、ある天才と天才の、命をかけた「絆」の物語があると言われている有名なエピソードがあるんです。

まずは公式YouTubeで聴いてみよう

何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。

【公式】ザ・ハイロウズ「日曜日よりの使者」より

どん底にいた日曜日

この曲の作詞・作曲をしたのは、ボーカルの甲本ヒロトさん。 いつもパワフルな彼ですが、かつて前のバンド(THE BLUE HEARTS)時代、精神的に深く落ち込み、どん底の時期があったそうです。

バンドの解散や人間関係の悩み……。 その苦しみは深く、「もう死んでしまいたい」と考えるほど、追い詰められていました。

そんなある日曜日の夜。 暗い部屋で、彼がふとテレビをつけると、そこにはあるお笑い番組が映っていました。

それは、ダウンタウンの松本人志さんの番組(『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』と言われています)。

画面の中の松本さんを見て、ヒロトさんは思わず大笑いしてしまったのです。

「僕はまだ、笑えるんだ」

お腹を抱えて笑ったあと、ヒロトさんはハッと気づきました。

「あ、僕はまだ笑えるんだ。まだ生きられるかもしれない」

死ぬことばかり考えていた自分を、一瞬で「笑い」の世界へ連れ出し、生きる気力を取り戻させてくれた。 ヒロトさんにとって、テレビの中の松本さんは、まさに「日曜日(のテレビ)からやってきた、自分を救う使者」だったのです。

歌詞に込められた「救い」の意味

このエピソードを知ってから歌詞を読み解くと、言葉の一つひとつが、まったく違った意味を持って胸に迫ってきます。

このまま どこか遠く 連れてってくれないか 君は君こそは 日曜日よりの使者

出典:ザ・ハイロウズ「日曜日よりの使者」(作詞・作曲:甲本ヒロト)

これは単なるドライブの歌ではありません。 「今の苦しい現実から、僕を連れ出してくれ」という、魂の叫びにも聞こえます。 そして、自分を救い出してくれた「君(=使者)」への全幅の信頼が込められています。

たとえば 世界中が どしゃ降りの雨だろうと ゲラゲラ笑える 日曜日よりの使者

出典:ザ・ハイロウズ「日曜日よりの使者」(作詞・作曲:甲本ヒロト)

ここに出てくる「ゲラゲラ笑える」という言葉。 これは、ヒロトさんがテレビを見て大笑いした、あの瞬間そのものではないでしょうか。 「どしゃ降りの雨(=辛い現実)」の中でも、笑い飛ばす力をくれたことへの感謝が溢れています。

適当な嘘をついて その場を切り抜けて 誰一人 傷つけない 日曜日よりの使者

出典:ザ・ハイロウズ「日曜日よりの使者」(作詞・作曲:甲本ヒロト)

お笑いやエンターテインメントは、ある種の「作り話(嘘)」かもしれません。 でも、それは誰も傷つけず、むしろ人の心を軽くしてくれる優しい嘘です。 そんな優しさへのリスペクトが感じられますね。

絶望の「西」から、希望の「東」へ

曲の後半には、こんな歌詞があります。

流れ星が たどり着いたのは 悲しみが沈む 西の空 そして東から昇ってくるものを 迎えに行くんだろ 日曜日よりの使者

出典:ザ・ハイロウズ「日曜日よりの使者」(作詞・作曲:甲本ヒロト)

太陽は東から昇り、西へ沈みます。 「西の空」は、悲しみや絶望が終わる場所。 そして「東から昇ってくるもの」は、新しい朝、つまり「生きる希望」です。

この歌詞は、「悲しみを終わらせて、もう一度明日を迎えに行こう」という、ヒロトさんの決意表明のように聞こえませんか?

言葉はいらない

実は、甲本ヒロトさんは「この曲は松本さんのことだ」とは一度も明言していません。

ヒロトさんは昔から、「歌詞の意味を説明するのは野暮(やぼ)だ」「かっこ悪い」という考えを持っています。

「曲ができあがって世に出たら、それはもう聴いてくれたみんなのもの。どう感じるかは自由だよ」

というスタンスなんですね。だから、この噂がどれだけ広まっても、彼は肯定も否定もせず、ただニカッと笑って黙っています。そこがまたロック歌手らしくて素敵ですよね。 「歌詞の意味は聴き手が決めればいい」というスタンスだからです。

一方で、松本人志さんは、ご自身のラジオ番組(『放送室』という番組です)で、この件について触れたことがあります。

リスナーから「この曲は松本さんのことを歌っているらしいですね」というお便りが届いたときのことです。松本さんはこう言いました。

「……これ、ほんまやったら、俺めっちゃ泣くで」

松本さんは、この噂を人づてに聞いて知ってはいたようです。 ラジオでこの曲を流そうとしたとき、松本さんは感極まってしまい、曲紹介ができないほど言葉に詰まってしまいました。

「ありがとう」と言わないかっこよさと、涙で受け止める男気。 言葉にしなくても通じ合う二人の絆が、この曲をさらに特別な「伝説」にしています。


もし今度、この曲を聴く機会があったら、ぜひ思い出してみてください。 これは単なる明るい曲ではなく、「どん底でも、人は笑うことでまた立ち上がれる」という、優しくて力強いメッセージソングなのかもしれません。

Sha la la… 今日が、あなたにとって「ゲラゲラ笑える」一日になりますように。

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