第33回 ひとり / ゴスペラーズ

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ryou

はじめまして! このブログでは、音楽に詳しいわけではない、むしろ疎い部類である私、りょうが、世の中の有名な曲について「これってどういう歌なんだろう?」と調べたことを、のんびり雑談みたいに語っていきます。
このブログを書いていると、曲の魅力について「あれもこれも語りたい!」という気持ちでいっぱいになります。ですが、いつもぐっとこらえています。

なぜなら、この物語の主役は、素晴らしい作品と、それを聴く皆さん一人ひとりだからです。

私の解説が、皆さんが音楽から自由に何かを感じ取る楽しみの邪魔をしてはいけない。そんな想いから、あえて多くを語らず、皆さんの心の中に生まれる感想のための「余白」を大切にしています。

ぜひ、あなただけの感じ方で、音楽の世界を楽しんでみてください。

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こんにちは! 音楽の歌詞をじっくりと味わうのが大好きな、ryouです。

今日は、今も多くの人に愛され続けている、ゴスペラーズの代表曲『ひとり』について、その誕生の背景や歌詞に込められた深い意味を、一緒に見ていきたいと思います。

2001年にリリースされたこの曲。 アカペラ(楽器を使わず声だけで演奏すること)の美しさを、日本中に広めた名曲ですよね。聴いていると、5人の声が織りなすハーモニーに、心が包まれるような気持ちになります。

まずは公式YouTubeで聴いてみよう

何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。

ゴスペラーズ 『ひとり』Music Videoより


😲 実は「挑戦」だった?『ひとり』誕生の秘話

今でこそゴスペラーズの代名詞とも言えるこの曲ですが、実はリリース当時は、かなりの「挑戦」だったそうなんです。

この曲の作詞作曲を手がけたのは、リーダーの村上てつやさんです。

『ひとり』が世に出る直前、ゴスペラーズは『永遠(とわ)に』という曲で大きな注目を集めていました。『ひとり』は、実はその『永遠に』とほぼ同じ頃にできていたそうなのですが、「これはすごい曲ができたぞ!」と、あえてすぐには出さず、大切に温めていたそうです。

そして『永遠に』のヒットを受けて、「満を持して」この曲をリリースすることを決めます。

何が「挑戦」だったのかというと、

  1. 「全編アカペラ」の曲を、シングルのA面(メインの曲)として出すこと。
  2. 「サビが全部ファルセット(裏声)」の男性ボーカル曲ということ。

当時の日本の音楽シーンでは、どちらもとても珍しいことでした。 メンバーでさえ、「これはJ-POPとしては少し変わってるから、カラオケでも歌われないかもしれないね」と話していたほどだったとか。

でも、結果はご存じの通り。 彼らの美しいハーモニーと、切ない歌詞の世界観は多くの人の心を掴み、「アカペラソング」として異例の大ヒットを記録したのです。

彼らの「世に問う」という挑戦がなければ、私たちはこの名曲に出会えていなかったかもしれませんね。


💖 歌詞に込められた「静かで激しい」愛の意味

この曲の魅力は、なんといってもその歌詞の世界観です。歌詞を見ながら、その意味を一緒に感じてみましょう。

愛してるって最近 言わなくなってたのは 本当にあなたを愛し始めたから

出典:ゴスペラーズ『ひとり』  作詞・作曲:村上てつや

いきなり、ドキッとするような言葉から始まります。 「愛してる」と言わなくなった。それは、心が離れたからじゃない。 むしろ逆で、「本当に」愛し始めたから。

言葉にしなくても伝わる、あるいは、言葉にしてしまうのがもったいないほどの、深く静かな愛情に変わったことを示しています。

瞳の奥にある小さな未来のひかり 切なくて 愛しくて 吸い込まれてく

たった一つのこと約束したんだ これから二度と離さないと たった一人のため歩いてゆくんだ あなたに二度と悲しい歌

聴こえないように不思議な気持ちさ 別の夢追いかけたあなたが 今僕のそばにいるなんて

出典:ゴスペラーズ『ひとり』  作詞・作曲:村上てつや

ここから、二人がただ順調に愛を育んできたわけではないことが分かります。

もしかしたら、一度は別々の道を歩もうとしたのかもしれません。 「別の夢追いかけたあなた」という言葉からは、一度は離ればなれになったり、すれ違ったりした過去が想像できます。

だからこそ、「今僕のそばにいる」ことが奇跡のように感じられ、「二度と離さない」という強い決意が生まれるんですね。

うたがってた三月 涙が急にこぼれた 許し始めた五月 わだかまりも夏に溶けてく

出典:ゴスペラーズ『ひとり』  作詞・作曲:村上てつや

「うたがってた三月」「許し始めた五月」… 季節の移り変わりとともに、二人の心にあった「わだかまり」が、ゆっくりと溶けていく様子がとても繊細に描かれています。 苦しい時間を乗り越えてきたからこその、今の幸せがあるんですね。

前に恋してたあなたとは 今はもう別の人だね

ここが、この曲の「答え」のような部分だと私は感じています。

昔は、ドキドキしたり、不安になったりする「恋」をしていた。 でも、いろんなことを乗り越えた今、隣にいるあなたは、あの頃とは「別の人」。

もちろん、相手が変わったわけではありません。 二人の関係性が、「恋」から「本物の愛」へと成熟した、ということなんです。

こんなに静かに激しく あなたのこと愛してる

出典:ゴスペラーズ『ひとり』  作詞・作曲:村上てつや

そして、最後のこのフレーズ。 冒頭の「言わなくなった愛してる」という言葉につながります。

言葉にはしないけれど、心の中では「静かに、でも激しく」燃えている炎のような愛情。 若い頃の情熱的な「恋」とは違う、大人になったからこそわかる、深くて、強くて、揺るがない愛の形。

『ひとり』というタイトルですが、けして孤独の歌ではなく、「たった一人のかけがえのないあなた」を想う、究極のラブソングなんですね。


おわりに

ゴスペラーズの『ひとり』は、ただの美しいアカペラの曲ではなく、「恋」が「愛」に変わる瞬間の、切なさや決意を見事に描いた、とても深い歌でした。

聴くたびに、大切な人のことをそっと想うような、温かい気持ちにさせてくれますね。

あなたの心に残る歌詞はどこでしたか? ぜひ、またじっくりと聴き直してみてくださいね。

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