第30回 even if / 平井堅

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ryou

はじめまして! このブログでは、音楽に詳しいわけではない、むしろ疎い部類である私、りょうが、世の中の有名な曲について「これってどういう歌なんだろう?」と調べたことを、のんびり雑談みたいに語っていきます。
このブログを書いていると、曲の魅力について「あれもこれも語りたい!」という気持ちでいっぱいになります。ですが、いつもぐっとこらえています。

なぜなら、この物語の主役は、素晴らしい作品と、それを聴く皆さん一人ひとりだからです。

私の解説が、皆さんが音楽から自由に何かを感じ取る楽しみの邪魔をしてはいけない。そんな想いから、あえて多くを語らず、皆さんの心の中に生まれる感想のための「余白」を大切にしています。

ぜひ、あなただけの感じ方で、音楽の世界を楽しんでみてください。

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こんにちは! 冬の寒い夜、ふと聴きたくなる曲ってありますよね。 平井堅さんの『even if』は、まさにそんな一曲ではないでしょうか。

お洒落なバーのカウンター、揺れるキャンドルの炎、そして目の前には好きな人…。 でも、その人の心には別の誰かがいる。

聴いているだけで、胸がキュッと締め付けられるような、切ない情景が目に浮かびます。

今日は、この不朽の名曲『even if』が生まれた背景や、歌詞に込められた切ない想いについて、お話ししたいと思います。

まずは公式YouTubeで聴いてみよう

何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。

平井 堅 『even if』MUSIC VIDEOより


🎵 この曲が生まれた背景にある「有名なエピソード」

この『even if』という曲、実は平井堅さんご自身の切ない実体験が元になっているのでは、というとても有名なエピソードがあるんです。

舞台は、平井さんが昔アルバイトをしていたという西麻布のバー。 (ファンの方々の間では有名なお話ですね!)

当時、平井さんには想いを寄せる女性がいました。 でも、その女性は平井さんの「友人」の恋人だったのです…。

ある日、平井さんはその女性と二人きりで、そのバーで飲むことになります。 歌詞の世界、そのままですね。

「僕」= 平井さん 「君」= 想いを寄せる女性 「彼」= 僕の友人であり、君の恋人

こんなにも切ない三角関係が、この曲の背景にあったなんて…。 実話だからこそ、あんなにもリアルで、聴く人の心を掴む歌詞が生まれたのかもしれません。

🎵 歌詞に込められた「僕」の痛いほどの想い

この曲の主人公である「僕」の、言いたくても言えない「心の声」が、歌詞の端々に溢れています。

「たまたま見つけたんだ」って さっき言ったけど ほんとはずっと前から 君を連れて来たかったんだ

出典:平井堅「even if」(作詞.作曲:平井堅)

もう、この冒頭から切なさ全開です。 「たまたま」なんて、精一杯の強がり。本当はずっと「君と二人きりで」ここに来たかったんですよね。

君は嬉しそうに 彼にもらった指輪を眺めている

出典:平井堅「even if」(作詞.作曲:平井堅)

やっと二人きりになれたのに、「僕」の目の前で、「君」は「彼」からの指輪を愛おしそうに見つめている…。なんという残酷な光景でしょう。

このバーボンとカシスソーダが なくなるまでは 君は君は僕のものだよね

出典:平井堅「even if」(作詞.作曲:平井堅)

「僕」が飲んでいるのは「バーボン」、「君」は「カシスソーダ」。 このお酒がなくなってしまったら、この時間も終わってしまう。だから「なくなるまでは」そばにいてほしい、という「僕」のささやかな願いが伝わってきます。

鍵をかけて時間を止めて 君がここから離れないように (中略) そして僕の肩に寄りかかればいい だけど全ての言葉をまた飲み干して

出典:平井堅「even if」(作詞.作曲:平井堅)

「帰らないでほしい」「いっそ酔って彼のことを忘れて、僕に寄りかかってくれればいいのに」。 そんな本音(独りよがりかもしれない願い)が溢れ出します。

でも、結局そんな言葉は口にできず、お酒と一緒にグッと「飲み干して」しまう。 「好きだ」と言えない「僕」の苦しさが痛いほど伝わります。

きまって君は彼の話ばかりを繰り返す (中略) 言葉をさえぎるためだけに 煙草に火をつけた

出典:平井堅「even if」(作詞.作曲:平井堅)

「僕」の気持ちに気づいているのか、いないのか…。「君」は「彼」との順調な話ばかり。 「僕」は、それ以上聞きたくなくて、話を遮るように煙草に火をつけるしかありません。

だけど残りのバーボンをいま飲み干して 時計の針を気にした

出典:平井堅「even if」(作詞.作曲:平井堅)

結局、「君」を引き止めることもできず、時間(終電)を気にして現実に戻っていく二人。 「鍵をかけて時間を止めて」ほしかった「僕」の願いは、叶わないまま夜に溶けていきます。


🎵 まとめ

『even if』は、「たとえ(even if)報われなくても、好きでいさせて」という、どうしようもない片思いのすべてが詰まった曲です。

好きなのに、友達の彼女だから想いを伝えられない。 二人きりになれて嬉しいのに、相手は「彼」のことばかり。

このどうにもならない距離感と、言えない本音を「飲み干す」しかない切なさ。 平井堅さん自身の経験がベースになっているからこそ、こんなにも多くの人の共感を呼び、冬の定番ソングとして愛され続けているのでしょうね。

あなたの心にも、こんな風に「飲み干した」想い出はありませんか?

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