こんにちは! 今日は、聴くたびに胸が締め付けられるような、切なくも美しい名曲、STARDUST REVUE(スターダスト☆レビュー)の「木蘭の涙」について、その背景や歌詞に込められた想いを、ご紹介したいと思います。
この曲を聴くと、なぜだか分からないけれど涙が溢れてくる…そんな方も多いのではないでしょうか。
まずは公式YouTubeで聴いてみよう
何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。
「木蘭の涙~acoustic~」スターダスト☆レビュー【LIVE】より
広く知られた解釈(うわさ)
実はインターネット上などでとても有名で、多くの方がこのエピソードと共にこの曲を聴いて、感動されているうわさが2つあります。
噂①
「木蘭の涙」は1993年にリリースされた曲です。 多くの方が、この曲を「亡くなった恋人を想う歌」だと思って聴いているかもしれません。
この歌詞を書いたのは、作詞家の山田ひろしさんという方です。 この歌詞は、山田さんが亡くされたご自身のお母様へ宛てて書いたものだと言われています。
そう思って歌詞を読み返すと、曲の聴こえ方がガラッと変わってきませんか?
もちろん、恋人や友人、家族など、大切な「あなた」を思い浮かべて聴くことができるのが名曲の証ですが、この「作詞家のお母様への想い」という背景を知ると、歌詞の言葉一つひとつが、さらに重く、深く心に響いてきます。
噂②
また、作曲をしたメンバーの柿沼清史さんも、当時お父様を亡くされたばかりだったそうで、その悲しみや想いが、あの切ないメロディーラインに込められていると言う話。
これは、スターダスト☆レビューの別の曲(例えば「あなたの背中」という曲は、柿沼さんがお父様を想って書かれたと言われています)のお話と、どこかで混ざって伝わってしまった可能性があります。
別の「秘話」の存在
一方で、「木蘭の涙」については、バンドのボーカルである根本要さんたちが語っている、別の有名な「秘話」があります。
それは、 「この歌詞はもともと、作詞家もバンドも『男性(わたし)が亡くなった女性(あなた)を想う歌』=“男歌”のつもりで書いた。しかし、根本要が歌ってみたら、どう聴いても『女性(わたし)が亡くなった男性(あなた)を想う歌』=“女歌”に聴こえてしまった。でも、それがかえって良いということで、そのまま発表した」 というお話です。
このエピソードは、この曲が持つ「性別を超えた普遍的な悲しみ」を表現する力につながっている、面白いお話ですね。
たとえその誕生秘話が違ったとしても、あの歌詞とメロディーが、聴く人それぞれの大切な人(それが恋人でも、家族でも)を思い起こさせ、涙を誘う「名曲」であることには、まったく変わりありませんね。
歌詞に込められた想いと意味
この曲の歌詞で、一番胸を打つフレーズのひとつが、こちらではないでしょうか。
いつまでもいつまでも 側にいると言ってた あなたは嘘つきだね わたしをおきざりに
出典:STARDUST REVUE「木蘭の涙」(作詞:山田ひろし 作曲:柿沼清史)
「あなたは嘘つきだね」という言葉。 これは、相手を責めている怒りの言葉ではありません。
「ずっとそばにいてくれるって言ったじゃないか」 「私を一人ぼっちにして、先に逝ってしまうなんて…」
そんな、悲しみの深さ、寂しさ、そして、どうしようもないほどの「逢いたい」という気持ちが凝縮された、愛おしさがこもった言葉なんですね。
「私をおきざりに」という言葉が、その場に取り残されてしまった深い喪失感を物語っています。
「木蘭(もくれん)」が象徴するもの
木蘭のつぼみが 開くのを見るたびに あふれだす涙は 夢のあとさきに
出典:STARDUST REVUE「木蘭の涙」(作詞:山田ひろし 作曲:柿沼清史)
木蘭の花は、早春に、葉よりも先に真っ白な花を咲かせます。 寒く暗い冬を越えて、春の訪れを告げる花です。
歌詞の中の「わたし」は、その木蘭が咲く丘(きっと「あなた」との思い出の場所)に、一人で立っています。
春が来て、美しい花が咲く。 それは本来、嬉しいこと、希望に満ちたことのはずです。
でも、「わたし」にとっては違います。 「あなた」がいない世界で、また春が巡ってきた。 木蘭が咲くたびに、「あぁ、またこの季節が来た。でも、あなたはいないんだ」という現実を突きつけられ、こらえきれない涙が溢れてしまう…。
さよならと言いかけて 何度も振り返る
出典:STARDUST REVUE「木蘭の涙」(作詞:山田ひろし 作曲:柿沼清史)
この丘から帰りたくない、でも帰らなければいけない。 去りがたい「あなた」との思い出の場所から、何度も何度も振り返ってしまう姿は、本当に切ないですね。
時代を超えて愛される理由
「木蘭の涙」は、発売されてすぐにとんでもない大ヒットになったわけではありませんでした。 でも、スターダスト☆レビューがライブで大切に歌い続け、また、後にたくさんのアーティスト(有名なところでは坂本冬美さんや鈴木雅之さん、最近では高畑充希さんなど)によってカバーされたことで、時代を超えて多くの人の心に届く曲となりました。
「逢いたくて、逢いたくて…」
この曲が持つ「大切な人を失った悲しみ」というテーマは、誰の心にも共通するものです。 それが、亡くなったお母様への想いという「究極の愛」から生まれていると知ると、この曲が持つ強さ、優しさ、そして切なさの理由がわかるような気がします。
「木蘭の涙」は、聴く人それぞれが、自分の心の中にいる「大切なあなた」を想いながら聴くことができる、永遠の名曲ですね。
いかがでしたでしょうか? 「木蘭の涙」を聴くときに、こんな背景を少し思い出してみると、また違った感動があるかもしれません。

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