こんにちは! あの印象的なギターの音色と、心にまっすぐ届く「やさしくなりたい」というフレーズ。
今日は、斉藤和義さんの大ヒット曲「やさしくなりたい」がどうやって生まれたのか、その背景や歌詞に込められた熱い思いをご紹介しますね。
この曲を聴くと、なぜだか「よし、もう少し頑張ってみようかな」という気持ちが湧いてきませんか?
まずは公式YouTubeで聴いてみよう
何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。
斉藤和義 – やさしくなりたい [Music Video]より
曲ができた背景:社会現象になったドラマとの出会い
この曲が日本中に知れ渡った一番のきっかけは、なんといっても2011年に放送されたドラマ『家政婦のミタ』の主題歌になったことですよね。
「承知いたしました」というセリフと共に、感情を見せずに黙々と仕事をこなす主人公・三田灯(みたあかり)。 彼女の無表情の裏には、実は深い悲しみや葛藤が隠されていました。
斉藤和義さんは、まさにこのドラマのために曲を書き下ろしました。 ドラマ制作側からは、「三田さんの心情を代弁するような曲を」というお願いがあったそうです。
感情を失ったように見える三田さんの、心の奥底にある「本当は誰かを愛したい」「誰かにやさしくしたい」という叫び。それが、この曲の力強いメッセージと見事に重なったんですね。
時代が求めた「やさしくなりたい」という願い
この曲がリリースされた2011年は、私たちにとって忘れられない年です。 3月11日に東日本大震災があり、多くの人が不安や、どうしようもない無力感を抱えていました。
そんな中で、「自分ばかりじゃ 虚しさばかりじゃ」ダメなんだ、と。 「強くなりたい」「やさしくなりたい」という、むき出しのシンプルな言葉が、時代そのものの空気と、そして聴く人みんなの心の叫びと重なりました。
ただ優しくフワフワしているのではなく、困難な状況だからこそ、あえて強く、そして人にやさしくあろうとする。そんな決意のようなものが、多くの人の心を掴んだんですね。
歌詞の意味を深掘り!「愛なき時代」への反論
それでは、歌詞の世界をもう少し覗いてみましょう。
サイコロ転がして1の目が出たけれど 双六の文字には「ふりだしに戻る」 キミはきっと言うだろう「あなたらしいわね」と 「1つ進めたのならよかったじゃないの!」
出典:斉藤和義 『 やさしくなりたい 』(作詞. 作曲:斉藤和義)
人生、なかなか思うように進まないこともあります。 せっかく「1」が出たのに「ふりだしに戻る」なんて、ツイてないですよね。 でも、そんな時でも「キミ」は、「1つ進めただけ良かったじゃない!」と笑ってくれる。
この「キミ」の存在が、この曲のすごく大切なポイントです。 落ち込んでいる時に、そんな風に言ってくれる人がそばにいるだけで、どれだけ救われることでしょう。
そして、この曲で何度も繰り返される、一番強いメッセージがこちらです。
愛なき時代に生まれたわけじゃない キミといきたい キミを笑わせたい 愛なき時代に生まれたわけじゃない 強くなりたい やさしくなりたい
出典:斉藤和義 『 やさしくなりたい 』(作詞. 作曲:斉藤和義)
震災があったり、ドラマの三田さんのように辛い過去があったりすると、まるで「愛なんてない時代だ」と思ってしまいそうになります。
でも、斉藤和義さんは力強く「そんなことはない!」と歌います。
「キミ(あなた)」がいるから、愛はある。 「キミ」と生きていきたいし、笑わせたい。 そのために、僕は「強く」そして「やさしく」ならなきゃいけないんだ。
これは、ドラマの三田さんが派遣先の家族(特に子供たち)と触れ合う中で、だんだんと心を取り戻していく姿とも、そして大変な時代を生きる私たち自身への応援歌とも受け取れますね。
まとめ
「やさしくなりたい」は、ただのドラマ主題歌というだけでなく、2011年という時代を生きる私たちに、斉藤和義さんがくれた力強いメッセージソングでした。
「やさしさ」は「弱さ」じゃない。 大切な誰かのために「強く」あろうとすること。
そう決意した時に、本当の「やさしさ」が生まれるのかもしれませんね。

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