第15回 366日 / HY

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ryou

はじめまして! このブログでは、音楽に詳しいわけではない、むしろ疎い部類である私、りょうが、世の中の有名な曲について「これってどういう歌なんだろう?」と調べたことを、のんびり雑談みたいに語っていきます。
このブログを書いていると、曲の魅力について「あれもこれも語りたい!」という気持ちでいっぱいになります。ですが、いつもぐっとこらえています。

なぜなら、この物語の主役は、素晴らしい作品と、それを聴く皆さん一人ひとりだからです。

私の解説が、皆さんが音楽から自由に何かを感じ取る楽しみの邪魔をしてはいけない。そんな想いから、あえて多くを語らず、皆さんの心の中に生まれる感想のための「余白」を大切にしています。

ぜひ、あなただけの感じ方で、音楽の世界を楽しんでみてください。

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こんにちは!

今回は、聴くたびに胸が締め付けられてしまう、HYの名曲「366日」の魅力について、深く掘り下げていきたいと思います。

カラオケで歌おうとして、こみ上げる想いに泣きそうになってしまう…そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。

この曲が生まれた背景や、歌詞の一つひとつに込められた痛いほどの想いを知ると、きっとこの曲が持つ「特別な力」がわかるはずです。

まずは公式YouTubeで聴いてみよう

何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。

誕生の背景:ドラマ『赤い糸』と「実話」

この曲が多くの人に知られるきっかけとなったのは、2008年に放送されたドラマ・映画『赤い糸』の主題歌に選ばれたことでした。運命的ながらも、過酷で切ない恋を描いた物語と、この曲の世界観が見事に重なり、一気にお茶の間の涙を誘いました。

そして、この曲に「秘話」があるとすれば、それは作詞作曲を手掛けたキーボード・ボーカルの仲宗根泉(なかそね いずみ)さんの、ご自身のリアルな失恋体験が元になっていることです。

彼女が過去に経験した、すべてを捧げるほど愛した人との別れ。「もうボロボロになってもいい」と思えるほどの恋。その実体験から生まれた言葉だからこそ、こんなにも生々しく、私たちの心に突き刺さるんですね。

タイトル「366日」に込められた意味

1年は「365日」ですよね。 では、なぜ「366日」なのでしょうか。

これは「うるう年」を表しています。 「1年(365日)が過ぎても、まだ足りない。あふれてしまうほど、あなたのことを想っている」 「1年が過ぎても、やっぱりあなたのことが忘れられない」 そんな、暦(こよみ)さえも超えてしまうほどの、深くて終わらない愛情を、この「366日」というタイトルに込めたと言われています。

歌詞の世界へ。これは「諦め」の歌じゃない

それでは、歌詞を追いながら、主人公の心の叫びを感じてみましょう。

それでもいい それでもいいと思える恋だった 戻れないと知ってても 繋がっていたくて 初めてこんな気持ちになった

出典:HY「366日」(作詞・作曲:仲宗根泉)

この曲のすごさは、冒頭から始まります。 これは「別れて最悪だった」という後悔の歌ではありません。 たとえこんなに辛くても、「それでもいい」と、その恋自体を肯定しているんです。 それほどまでに、彼女にとって人生で「初めて」の、すべてを捧げられる恋だったことが伝わってきます。

叶いもしないこの願い あなたがまた私を好きになる そんな儚い 私の願い 今日もあなたに会いたい

出典:HY「366日」(作詞・作曲:仲宗根泉)

頭では「戻れない」とわかっているのに、心は「もしも」を願ってしまう…。 「叶いもしない」と自嘲(じちょう)しながらも、願うことをやめられない。 この矛盾こそが、失恋の苦しさの正体ですよね。「会いたい」というシンプルな言葉が、重く響きます。

一人になると考えてしまう あの時 私 忘れたらよかったの? でもこの涙が答えでしょう? 心に嘘はつけない

出典:HY「366日」(作詞・作曲:仲宗根泉)

忘れようとすればするほど、考えてしまう。 「いっそ、出会わなければ…」そんな風に考えても、流れてくる「涙」が、「本気で好きだった」という何よりの証拠。自分の心に嘘はつけないんだ、という痛切な叫びです。

恐いくらい覚えているの あなたの匂いや しぐさや 全てを おかしいでしょう? そう言って笑ってよ 別れているのにあなたの事ばかり

出典:HY「366日」(作詞・作曲:仲宗根泉)

この曲の核心ともいえるフレーズです。 忘れたいのに、記憶は「恐いくらい」鮮明に残っている。 匂い、ちょっとした癖(しぐさ)…そんな細かいことばかりが、まるで昨日のことのように思い出されてしまう。

「もう別れたのに、こんなのおかしいよね?」と、誰かに、そして何よりあなたに笑ってほしい。 そうでもしないと、心が張り裂けてしまいそう…そんなギリギリの精神状態が伝わってきて、本当に胸が苦しくなります。

恋がこんなに苦しいなんて 恋がこんなに悲しいなんて 思わなかったの 本気であなたを思って知った

出典:HY「366日」(作詞・作曲:仲宗根泉)

この恋に出会うまで、愛することがこんなにも苦しく、悲しい感情を伴うとは知らなかった。 それは裏を返せば、それまでの人生で一番「本気」の恋だった、ということの証明でもあります。

あなたは私の中の忘れられぬ人 全て捧げた人 もう二度と戻れなくても 今はただあなた…あなたの事だけで あなたの事ばかり

出典:HY「366日」(作詞・作曲:仲宗根泉)

最後は、もう「願い」でも「後悔」でもなく、ただの「事実」が語られます。 あなたは、私にとって「忘れられぬ人」。 たとえ未来がなくても、今の私の心は、あなた一人で埋め尽くされている。

このどうしようもない、行き場のない想いこそが「366日」なんですね。

まとめ

HYの「366日」は、ただの失恋ソングではありません。 傷ついても、苦しくても、「あなたを好きになれたこと」そのものを肯定する、究極のラブソングです。

きっと誰もが心の中に、忘れられない「あの人」がいるはず。 この曲は、そんな私たちの心の柔らかい場所を、優しく、そして強く抱きしめてくれるからこそ、時代を超えて愛され続けるのでしょう。

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