第6回  Be the light / ONE OK ROCK

この記事を書いた人
ryou

はじめまして! このブログでは、音楽に詳しいわけではない、むしろ疎い部類である私、りょうが、世の中の有名な曲について「これってどういう歌なんだろう?」と調べたことを、のんびり雑談みたいに語っていきます。
このブログを書いていると、曲の魅力について「あれもこれも語りたい!」という気持ちでいっぱいになります。ですが、いつもぐっとこらえています。

なぜなら、この物語の主役は、素晴らしい作品と、それを聴く皆さん一人ひとりだからです。

私の解説が、皆さんが音楽から自由に何かを感じ取る楽しみの邪魔をしてはいけない。そんな想いから、あえて多くを語らず、皆さんの心の中に生まれる感想のための「余白」を大切にしています。

ぜひ、あなただけの感じ方で、音楽の世界を楽しんでみてください。

ryouをフォローする
スポンサーリンク
記事内に広告が含まれています。

こんにちは!

音楽が、言葉以上の何かを伝えてくれる瞬間ってありますよね。 特にONE OK ROCKの楽曲には、魂を揺さぶるような強いメッセージが込められたものが多くあります。

今日はその中でも、ひときわ深く、静かな祈りのように響く名曲「Be the light」について。 この曲が生まれた背景や、歌詞に込められた切実な思いを一緒に感じていきたいと思います。

まずは公式YouTubeで聴いてみよう

何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。

ONE OK ROCK – Be the light [Official Music Video / 日本語 字幕]より

1. この曲が生まれた「背景」— 2013年3月6日という日

まず一番大事なのが、この曲がいつリリースされたか。 「Be the light」が入ってるアルバム『人生×僕=』は、2013年3月6日に発売されました 。  

この日付、ピンとくるかもしれません。 そう、東日本大震災(3.11)の2年後、そのわずか5日前なんです。

当時の日本は、まだまだ大きな喪失感の中にありました。ONE OK ROCKというバンドが、その「喪失の時代」のど真ん中で、この曲を世に出した。これが何より大きな背景です。

2. 「秘話」としての”沈黙”

じゃあ、Takaは「これは3.11の曲です」って公言したの?というと、実はほとんどしていないんです 。  

これが「秘話」というか、彼らの深い思慮なんです。

もし「3.11の曲」と限定してしまうと、その日、その場所だけの歌になってしまう。でも彼らは、あえて特定の出来事を名指ししなかった。 そうすることで、震災だけじゃなく、世界中で起こる戦争、テロ、貧困、さまざまな悲劇…そういう「すべて」の喪失や絶望を経験した人のための歌にしたんです。

実は、制作当初は日本語の歌詞も考えられていたそうです。でも、Takaさんは「この想いは、もっと広く、世界中の人に届けなければ意味がない」と考え、全て英語の歌詞で書き上げました。

さらに、公式のミュージックビデオを見てみてください。そこには、日本語はもちろん、世界各国の言葉で翻訳された字幕が付けられています。これも、「国境や言語を越えて、このメッセージを届けたい」という彼らの強い願いの表れなんですね。

3. 歌詞に込められた「本当の意味」

それでは、歌詞を見ていきましょう。

この曲の歌詞は、絶望のどん底から光を見つけるまでの「旅」だと思ってます。

どうしようもない絶望

How did we end up this way  なんであんなことになったんだろう?

 What did we do wrong? 僕たちは何か悪いことでもしたのかな?

 God  神様

出典:ONE OK ROCK「Be the light」(作詞・作曲:Taka)

最初は「Why did we end up this way? (なぜこんなことになった?)」「What did we do wrong? God (神様、俺たちが何をした?)」 と、理不尽な悲劇にただ打ちひしがれています。  

生存者としての気づき

You have seen hell and made it back again 地獄を見たけれど、またここに戻ってきた

 How to forget?  どうやって忘れられる?

 We can’t forget the lives that were lost along the way いや決して忘れらない

出典:ONE OK ROCK「Be the light」(作詞・作曲:Taka)

でも、Takaは「You have seen hell and made it back again (お前は地獄を見て、そして戻ってきた)」 と歌います。 これは、「お前は可哀想な被害者だ」じゃなくて、「お前は地獄から生還した強い生存者だ」っていう、視点の切り替えなんです。 だから「We can’t forget (忘れられるはずがない)」 と、失われた命の記憶を抱えたまま、前に進む責任を歌ってます。  

一番伝えたかったメッセージ

Be the light その光になれ

出典:ONE OK ROCK「Be the light」(作詞・作曲:Taka)

そして、曲のタイトルでもある「Be the light」。  

これ、日本語にすると「光になれ」っていう、実は命令形なんですよ。

「光を探せ」とか「光を待て」じゃないんです。 Takaが言いたいのは、「暗闇のど真ん中にいるなら、もう探すべき光なんて無い。だから、お前自身が光になれ」っていうこと 。  

誰かの救いを待つんじゃなくて、自分自身が光って、自分の足元を照らし、同じ暗闇にいる誰かを照らす存在になれ。そういう、めちゃくちゃ強いメッセージなんです。

4. 本当の「答え」は最後にある

じゃあ、「光になる」って具体的にどうすればいいの? その「答え」は、曲の最後にTakaが静かに語る部分に全部入っています 。  

We can’t choose the reason why  理由を選ぶことはできないけど

But we can choose what to do from the day after.  あの日以来僕らができることは選ぶことができる

これ、すごくないですか?

曲の最初で「Why? (なぜ?)」って神様に問いかけたけど、その答えは「理由は選べない(We can’t choose the reason why)」だったんです。 悲劇が起きた「理由」なんて、考えても分かりません。

でも、「あの日以来僕らができること」は、100%自分たちで選べる。

「なぜ」っていう過去への問いに縛られるんじゃなくて、「何をするか」っていう未来への選択に集中する。

それこそが、「Be the light (光になる)」っていうことの具体的な方法なんだよ。 Takaはそう伝えたかったんだと思います。

まとめ

「Be the light」は、悲しみの中から生まれた曲ですが、決して悲しいだけの曲ではありません。 痛みを分かち合い、それでも前を向いて歩き出そうとする人々の背中をそっと押してくれる、温かい「歌」です。

次にこの曲を聴くときは、ぜひ彼らが込めた想いを感じてみてください。 そして、もしあなたの周りに光を必要としている人がいたら、あなたがその人のための「Be the light」になってあげてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました