第3回  Pretender / Official髭男dism

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ryou

はじめまして! このブログでは、音楽に詳しいわけではない、むしろ疎い部類である私、りょうが、世の中の有名な曲について「これってどういう歌なんだろう?」と調べたことを、のんびり雑談みたいに語っていきます。
このブログを書いていると、曲の魅力について「あれもこれも語りたい!」という気持ちでいっぱいになります。ですが、いつもぐっとこらえています。

なぜなら、この物語の主役は、素晴らしい作品と、それを聴く皆さん一人ひとりだからです。

私の解説が、皆さんが音楽から自由に何かを感じ取る楽しみの邪魔をしてはいけない。そんな想いから、あえて多くを語らず、皆さんの心の中に生まれる感想のための「余白」を大切にしています。

ぜひ、あなただけの感じ方で、音楽の世界を楽しんでみてください。

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こんにちは! 音楽って、ふとした瞬間に自分の気持ちを代弁してくれているように感じること、ありますよね。

今日は、多くの人の心に響く、今やJ-POPを代表する失恋ソングとなった、Official髭男dismの「Pretender」について、その背景や歌詞に込められた深い意味を、一緒に紐解いていきたいと思います。

この曲を聴くと、どうしてあんなに胸が締め付けられるのでしょうか。

まずは公式YouTubeで聴いてみよう

何はともあれ、まずは一度聴いてみてください。曲の世界に引き込まれます。

Official髭男dism – Pretender[Official Video]より

🎵 この曲が生まれた「きっかけ」

「Pretender」は、2019年に公開された映画『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』の主題歌として書き下ろされました。

映画のテーマは、華やかな「ロマンス」。でも、この映画には「詐欺師(コンフィデンスマン)」が登場します。そこには「嘘」や「騙し合い」があり、誰が本当のことを言っているのか、何が真実なのか分からない世界が描かれています。

作詞作曲を手掛けた藤原聡さんは、この「関係性に名前をつけられない、曖昧な感情」に強くインスパイアされたそうです。

「好き」という気持ちは本物なのに、自分は相手の「運命の相手」にはなれない。

そんな切ない現実を突きつけられた時の感情が、この曲の原点になっています。

🎵 なぜタイトルは「Pretender」なの?

「Pretender(プリテンダー)」という言葉。 辞書で引くと、「(〜の)ふりをする人」「詐称者」といった意味が出てきます。

映画の「詐欺師」ともリンクしますが、この曲ではそれ以上に切ない意味が込められています。

それは、「君の運命のヒトは僕じゃない」と分かっていながらも、そばにいたくて「恋人のふり」や「運命の相手のふり」をしてしまう、主人公(僕)の姿そのもの。

藤原さん自身も、このタイトルは歌詞を全部書き終えた後、「ふっと頭に浮かんだワード」だったと語っています。歌詞の中には答えがないからこそ、聴く人それぞれが「Pretender」の意味を考えられる余地が残されているんですね。

🎵 胸をえぐる、歌詞の深い意味

この曲のすごさは、誰もが一度は感じたことのあるかもしれない「報われない」気持ちを、見事な言葉で表現しているところです。

君とのラブストーリー それは予想通り いざ始まればひとり芝居だ ずっとそばにいたって 結局ただの観客だ

出典:Official髭男dism「Pretender」(作詞・作曲:藤原聡)

出だしのこのフレーズで、もう心を掴まれますよね。 自分は「ラブストーリー」の主役だと思っていた。でも、相手にとって自分は「主役」ではなかった。「ひとり芝居」で、自分は相手の人生の「観客」でしかなかった…という痛いほどの現実。

もっと違う設定で もっと違う関係で 出会える世界線 選べたらよかった

出典:Official髭男dism「Pretender」(作詞・作曲:藤原聡)

ここ!この「世界線」という言葉選びが、本当に秀逸です。 これは藤原さんがファンだというアニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』から影響を受けているそう。

「もしもあの時こうだったら…」という”if(もしも)”の世界を願っても、現実は変わらない。そんな無力感と切望が伝わってきます。

グッバイ 君の運命のヒトは僕じゃない 辛いけど否めない でも離れ難いのさ

出典:Official髭男dism「Pretender」(作詞・作曲:藤原聡)

サビで「グッバイ」と別れを告げながらも、心は「離れ難い」と叫んでいる。この矛盾こそが、恋の苦しさですよね。 「運命のヒトは僕じゃない」と、自分に言い聞かせているようで、本当に苦しい…。

たったひとつ確かなことがあるとするのならば 君は綺麗だ

出典:Official髭男dism「Pretender」(作詞・作曲:藤原聡)

映画の「何が本当か分からない」状況と重なるように、「僕」の恋も、相手の気持ちも、何もかもが不確か。

でも、たとえこの恋が叶わなくても、報われなくても、関係性に名前がつかなくても、「君が美しい(素敵だ)」という、その事実だけは絶対に揺るがない。

この最後のフレーズに、主人公の純粋で、あまりにも切ない「本心」がすべて詰まっている気がします。

なぜ、こんなにも惹きつけられるの?

『Pretender』がこれほど多くの人に愛されるのは、この曲が「誰もが経験するかもしれない普遍的な痛み」を歌っているからかもしれません。

報われない恋の切なさ、どうにもならないもどかしさ。 そういった感情を、この曲は決して否定せずに、ただ優しく包み込んでくれるような気がします。

辛い気持ちを無理に忘れさせようとするのではなく、「辛いよね、わかるよ」と隣で寄り添ってくれる。だからこそ、私たちはこの曲を聴くと、少しだけ心が軽くなるのかもしれませんね。

🎵 まとめ

「Pretender」は、ただの失恋ソングではなく、「運命の相手ではなかった」という残酷な真実を受け入れようと葛藤する、痛々しいほど純粋な心の叫びを描いた曲でした。

だからこそ、同じような経験をしたことがある人、報われない恋をしている人の心に深く刺さり、寄り添ってくれるのかもしれませんね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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